学びとは、自分の中にたくさんの引き出しを作り、そこに必要な時に取り出せる知恵をしまい込むことだ。
今日は、30代、40代、そして50代の、それぞれの地域で活躍する塾の先生たちと話をする機会がありました。いやあ、驚きましたね。一人一人が持つ「引き出し」の多さに、ただただ感心するばかりでした。発想の柔軟さや、塾運営への取り組み方が僕とは全く違うんです。
指導の工夫や、生徒募集の工夫、さらにはアルバイトの教育に至るまで、まるで自分の塾では考えつかないような方法や視点が次々と出てくる。
塾という場所は、生徒を教えるのが一番の使命です。それは間違いありません。
でも、実際にはそれだけじゃない。
運営の面では、生徒募集から経理のこと、スタッフの教育、時にはちょっとしたトラブル対応まで、本当に幅広い業務が求められます。
一人でそれを回すのは正直大変なことですが、それでも「どうすればもっと生徒たちの成績を上げられるか」「どうすれば生徒とのコミュニケーションがもっと深まるか」、そういったことを考えていく中で、僕も自分なりの引き出しを増やしてきたつもりでした。
しかし、今日の話で気づかされたのは、世の中にはこんなにも多彩な引き出しを持つ人たちがいるんだ、ということ。
それは素直に刺激になりました。
正直に言えば、少し羨ましいなとも思ったし、ちょっとジェラシーも感じました。「すごいな、こんな風にできたらいいな」って。そして同時に、「いや、負けてられないな」って気持ちも湧いてきたんです。
普段は一人で塾運営をしているので、なかなかこういった比較の機会がありません。でも、こうして他の先生たちと話すことで、初めて「自分の引き出し」と「他人の引き出し」を比べてみる機会が生まれます。
どんな新しいアイデアがあるのか、大きな引き出しなのか、小さな引き出しなのか、色が違う引き出しなのか——そんな視点で相手を見ることが、自分にとっても新しい発見を生みます。
真似してみることも時には大切かもしれません。でも、それだけじゃない。やっぱり「私ならでは」の発想やアプローチをどう作るか、どう磨くか。そんなことを考えさせられた一日でした。
これからも、自分の引き出しを増やしていくために、人との出会いや対話をもっと大切にしていきたいと思います。そして、生徒たちのために、自分自身もまだまだ成長していかなくちゃいけないな、と改めて感じました。
以上が、今日の気づきです。引き出しの数が増えることで、また明日からの塾が少し楽しみになりました。
「我々の心は、知恵の引き出しを持つ書庫のようなものだ。その中身を充実させるのは日々の学びだ。」
– フランシス・ベーコン
「引き出しの中の道具を選ぶように、経験を活用しなさい。」
– スティーブン・コヴィー
「人は多くの引き出しを持ち、その一つ一つに異なる才能が隠されている。」
– 無名
守田 智司
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