Worry ≠ Change

1日の終わり、ふと自分を振り返る時間がある。
うまくいったこと、うまくいかなかったことを並べてみると、
たいていは「うまくいかなかったこと」の方が多い。
いや、正直に言えば、1対99ぐらいの感覚だ。
小さな“成功”が1あったとしても、それ以外はうまくいかなかった“試み”の連続。
それが日々の現実だと思う。
けれど、問題は「どこに目を向けるか」にある。
たった1つの“できたこと”に目を向けてニヤリと笑うのか。
それとも、99の“できなかったこと”にしっかりと目を向けるのか。
僕は後者を選びたい。
成功よりも、失敗の中にこそ、次のヒントがあると信じているからだ。
■ 失敗に感情的にならず、構造的に向き合う
心理学の研究でも、失敗をどう受け止めるかはその人の「成長マインドセット」に大きく関わると言われている。
スタンフォード大学のキャロル・ドゥエック教授によれば、
「失敗は能力の限界ではなく、成長の機会である」
と捉えられる人ほど、困難に向かう力=レジリエンスが高まり、長期的な成果につながるとされている。
つまり、失敗を“感情”で処理すると「自分はダメだ」と思ってしまう。
でも“情報”として冷静に見ることができれば、
「何が原因だったのか」「次にどう修正すればいいか」が見えてくる。
■ 悩んでも変わらない。動けば変えられる。
この言葉は、僕の毎日の心の支えになっている。
「悩んでも何も変わらない。やってみなきゃ、何もわからない。」
悩んでいるだけでは、景色は変わらない。
でも、やってみれば、たとえ失敗しても「次にすべきこと」が見えてくる。
だから、やる。迷っても、やる。たとえ1ミリでも、やってみる。
失敗は怖い。けれど、それよりも「何もしないこと」の方が、ずっと怖い。
■ そして、もう一つの名言を贈る
最後に、この言葉を贈りたい。
“Success is the ability to go from one failure to another with no loss of enthusiasm.”
― Winston Churchill
(成功とは、熱意を失わずに失敗から失敗へと進んでいく能力である)
今日もうまくいかなかったことが99あったとしても。
1つのうまくいったことに笑い、
99の失敗に学び、
また明日、1歩だけでも前に進む。
そんな日々を、誇りに思っていい。

守田 智司

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