NHK朝ドラ『あんぱん』に励まされる毎朝【第29話】久しぶりの朝ドラで、こんなに泣けるとは思わなんだ

 

 

久しぶりに朝ドラを毎日見ている。

 

最初はなんとなく興味を持っただけだった。

 

やなせたかしさん夫妻がモデルと聞いて、「それなら一度見てみようか」と。

 

でも、初回を見たときの温かさが、じわっと心に残った。

 

それから、自然と毎朝テレビの前に座るようになった。

 

ドラマを見終えると、不思議と気持ちが整う。

 

今日もがんばろうって、静かに背中を押される。

 

 


 

 

昨日の放送、第29話も心に残った。

 

出征を前にした豪ちゃんが、蘭子に想いを伝える場面。

 

「戻ってきたら、わしの嫁になってください。」

 

あの一言が、まっすぐ胸に届いた。

 

豪ちゃんの目が真剣で、少しだけ不安そうでもあって。

 

それでも、伝えたい気持ちが抑えきれずに出た言葉だったと思う。

 

それに応える蘭子の言葉も、あたたかかった。

 

「うち、おまさんのこと、うんと好きちや。」

 

方言だからこそ伝わるやさしさと、誠実さ。

 

ふたりの気持ちがまっすぐ交わるその瞬間、じっと見入ってしまった。

 

この時代は、どうしようもなく大きな流れに巻き込まれていく。

 

自分の意思だけではどうにもできない現実がある。

 

でも、そんな中でも、自分の想いに正直に生きようとする姿があった。

 

豪ちゃんも蘭子も、きっと不安を抱えている。

 

けれど、気持ちをごまかさずに言葉にする強さがあった。

 

それが、とてもまぶしくて、少し切なくて、強く心に残った。

 

派手な演出はない。

 

でも、ひとつひとつの言葉や仕草が、ちゃんとこちらに届く。

 

昨日の回は、きっとずっと忘れないと思う。

 

言葉で表せないような静かな余韻が残る回だった。

 

感情を抑えながらも、

 

それぞれのキャラクターが「今」をどう生きようとするかが丁寧に描かれ、

 

私自身の心にも深く響いてきた。

 

次回以降の展開も楽しみなのだが、

 

この回はきっと「あんぱん」という作品の中でも記憶に残る一話になるのではないかと思う。

 

 


NHK朝ドラ『あんぱん』の主題歌は、RADWIMPSの「賜物」。野田洋次郎さんが作詞・作曲を手がけ、戦前を生きた人々の希望や葛藤に寄り添うように作られた曲。歌詞には、「涙に用なんてないっていうのに やたらと縁がある人生」「命は借り物」といったフレーズがあり、困難の中でも前を向く姿が重なります。「君と生きよう」という言葉は、家族や仲間との絆を象徴しています。オープニング映像とともに流れるこの曲が、物語の深さと温かさをいっそう際立たせています。『あんぱん』の世界観を、美しく力強く支える主題歌です。

 

 

 

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守田 智司

愛知県蒲郡市にあるMANALABO代表。10代で愛知県から大阪、東京まで自転車で走破!大学中は、バックパック1つで、アメリカ1周。卒業後、アメリカ・アトランタにて「大工」を経験。帰国後15年間、大手進学塾の教室長・ブロック長として教壇に立ち、2005年独立。 大型自動二輪、小型船舶2級免許所得。釣り、ウォーキングが好き!作家は、重松清さん、音楽は、さだまさしさんが好き。「質より量より更新頻度」毎日ブログを更新しています。