「我以外皆我師」――出会いは、人生のビタミンだ!

昨日、ある方に会いに行った。
そこにたどり着くまでに、思った以上の時間と手間がかかった。
電話は通じず、実家に寄って連絡先を確認して、また別の人にお願いをして……。
正直、ここまでして会いに行くことになるとは思ってもみなかった。
けれど、ようやく会えたその場所で、
印象的だったのが一幅の宮本武蔵の掛け軸だった。
自然と話題は武蔵へと移り、
「五輪書」のこと、
そしてお互いが吉川英治の『宮本武蔵』を読んでいたこともわかり、思いがけず会話が弾んだ。
その中で、私はふと吉川英治の言葉を思い出し、口にした。
「我以外皆我師(われいがいみなわがし)――自分以外、すべての人が師」
その言葉が、自分でも驚くほど自然に出てきた。
きっと、それだけ深く心に残っていたのだと思う。
人生は、予想通りに進まないことの方が多い。
でも、だからこそ、そこに思いがけない気づきや学びが潜んでいる。
だとしたら、ちょっと手間がかかっても、遠回りに見えても、
自分のアンテナに引っかかった“ご縁”をたどってみることには、きっと意味がある。
得たい答えとは違っても、思ってもいなかった景色に出会うことがある。
そのすべてが、次の自分をつくっていく。
昨日は、そんなことを静かに思えた一日だった。
守田 智司
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