CONFIDENCE

3月12日、大学受験を終えた生徒たちが塾へ合格の報告に来てくれました。
LINEで知らせを受けていましたが、
やはり直接顔を見て、拍手を送り、努力を称えたかったのです。
この1年間、毎日自習室で彼らを迎え、春夏秋冬、ただひたすらに努力を続けてくれた生徒たち。
その姿を見て、私が感じたこと、彼らが思ったことを、最後の時に分かち合えたらと願っていました。
私は、自分が思ったこと、
感じたこと、
そして彼らに伝えたかったことを、
最後だからこそきちんと伝えたいと思いました。
言葉に詰まってしまうのは嫌だったので、
事前に文章にまとめ、
それをスマホに入れて話すことにしました。
そのタイトルは、「CONFIDENCE」 です。
以下、その文章です。
CONFIDENCE
自信とは、自ら灯す炎
自信とは、借り物の光ではなく、自ら灯す炎だと思う。
誰かから「君ならできる」と言われれば、一瞬は心が温まる。
けれど、それだけでは本当の自信にはならない。
本当の自信とは、暗闇の中でも歩き続けた者だけが手にできる光。
失敗しても、立ち上がり、また一歩を踏み出す。
そうやって積み重ねた日々の中で、自分の中に確かな炎が灯る。
人は他人から「自信」をもらうことはできない。
ドラッグストアで買える栄養ドリンクとも違う。
だが、努力を続けることで、それは確かなものとなる。
それこそが、自分自身の強さになるのだ。
今年、大学受験に挑んだ受験生たちの姿を見て、改めてそう思う。
毎日、塾に来て、黙々と机に向かい、勉強を積み重ねる。
その日常は、代わり映えのない、淡々としたものだ。
だが、その静かな積み重ねこそが、彼らを変えていった。
最初は、真新しい問題集と参考書。
新品のページにペンを落とし、目の前に広がる膨大な問題に圧倒されながら、
受験勉強を始めた日のことを、私は覚えている。
しかし、日が経ち、週が過ぎ、
1ヶ月、3ヶ月、半年と積み重ねるうちに、
彼らの参考書はボロボロになり、ノートは厚みを増していく。
解いた問題の数だけ、ページに跡が残り、
蛍光ペンの線が何重にも重なり、書き込まれた文字が積み上がる。
そうして、少しずつ、彼らの表情が変わっていった。
最初は不安げだったまなざしが、次第に力強くなる。
まるで筋トレを続けた身体が鍛えられるように、
彼らの勉強に向き合う姿勢が、確かに変わっていくのがわかる。
その背中を見たとき、私は思った。
「ああ、彼らの中に、自信が生まれているんだ」と。
「自信とは、借り物の光ではなく、自ら灯す炎だ。」
これは、まさに君たちの姿を見て改めて思ったことです。
自信は、何か特別な才能や生まれ持ったものではなく、
毎日コツコツと積み上げることで生まれてくるもの なのだと。
塾を立ち上げて20年が経ちますが、この1年間は特に多くのことがあり、
記憶に残る光景がたくさんありました。
毎日、自習室で黙々と勉強する君たちの姿。時に不安と戦いながらも、
一歩ずつ前に進み続ける君たちの姿。
そんな日々を見て、私自身も励まされ、勇気をもらいました。
そして、私はこの1年間の記録を、
言葉として残しておきたいと思いました。
それが、君たちに伝えたこの「自信—CONFIDENCE」という文章です。
受験勉強を通じて君たちが培ったものは、ただの知識ではありません。
それは、自分自身と向き合い、
乗り越えてきた証であり、
これからの人生を支える確かな自信 です。
この言葉が、
これからの未来を歩む君たちの支えになればと思います。
The word “impossible” can be read as “I’m possible (I can do it).”
守田 智司
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