「ありがとう」が言える子は、きっと夢をつかむ

 

「ありがとうございました。」

この言葉を、何のてらいもなく自然に言って帰る子どもたちがいます。

僕は、そんな姿を見るたびに「この子たちはきっと大丈夫だ」と思います。

 

うちの学び場には、20年という小さな歴史があります。

先輩たちがそうしてきたように、後輩たちも気づけば自然に感謝の言葉を口にする。

それは僕が教えたというよりも、空気のように伝わってきた“文化”なんだと思います。

 

受験を前にして不安になったり、テストの結果に一喜一憂したり。

心が揺れるのは当然です。僕だってそうです。

でも、そんなときだからこそ、「ありがとう」を言える自分でいてほしい。

 

親に対しても、先生に対しても、何よりも、今自分が当たり前のように勉強できていることに対して。

 

世界には、学びたくても学べない子どもたちがいます。

たとえばユニセフの2023年の報告では、世界で1億6,000万人以上の子どもたちが学校に通えていないとされています。

また、戦争や自然災害によって教育機会を失った子どもは、紛争地域だけで約4,000万人にものぼります。

 

日本でも、見えにくい場所で「学べない子どもたち」がいます。

厚労省の調査によれば、日本の子どもの7人に1人が相対的貧困にあり、

経済的な理由で塾や通信教育を諦めている家庭も少なくありません。

さらには、家庭の事情で家事や介護、育児を担い、勉強時間を確保できないヤングケアラーも中高生のおよそ17人に1人というデータがあります。

 

だからこそ、目の前の問題に文句を言う前に、自分の置かれた環境に気づいてほしい。

感謝の心を持つ子は、勉強に対する集中力も、吸収力も違うんです。

心理学でも、「感謝」はモチベーションを高め、ストレスを減らす効果があると示されています。

 

僕自身、毎晩布団に入るとき、「今日も無事に過ごせたこと」をそっと感謝して眠ります。

そんな小さな「ありがとう」の積み重ねが、人生を支えてくれると信じています。

 

「ありがとう」――この言葉が自然に出てくる子は、

きっと最後に、自分の夢をつかむ子です。

 

 

 

“Count on Me” – Bruno Mars(2010)

この歌は、「どんなときも君のそばにいるよ」という友情・信頼・思いやりをストレートに伝える一曲。大人も子どもも、つまずいた時、孤独な時、誰かの「信じてるよ」「そばにいるよ」という言葉に救われます。それを音楽でやさしく届けてくれるのが、この“Count on Me”。

 

印象的な歌詞と和訳

If you ever find yourself stuck in the middle of the sea,
I’ll sail the world to find you.

「もし君が海の真ん中で迷っても
僕は世界中を旅して君を見つけに行くよ」

You can count on me like one, two, three
I’ll be there.

「1、2、3って数えるみたいに
僕を頼っていいんだよ、すぐそばに行くから」

 

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守田 智司

愛知県蒲郡市にあるMANALABO代表。10代で愛知県から大阪、東京まで自転車で走破!大学中は、バックパック1つで、アメリカ1周。卒業後、アメリカ・アトランタにて「大工」を経験。帰国後15年間、大手進学塾の教室長・ブロック長として教壇に立ち、2005年独立。 大型自動二輪、小型船舶2級免許所得。釣り、ウォーキングが好き!作家は、重松清さん、音楽は、さだまさしさんが好き。「質より量より更新頻度」毎日ブログを更新しています。