令和7年度 愛知県公立高校入試結果から見える“保護者が知っておきたい進学の変化”

こんにちは。MANA LABOの守田です。今回は、「令和7年度 愛知県公立高等学校入学者選抜の実施結果」をもとに、昨年度(令和6年度)との比較をしながら、今後のお子さまの進路選びにおいて何が重要かをお伝えしたいと思います。この入試実施結果は、入試の“今”を映す鏡でもあり、保護者の皆さまにとっても大切な情報源となります。
どのようなデータを使っているの?
今回使用しているのは、愛知県教育委員会が公表した「令和7年度公立高校入試(全日制)実施結果」です。令和6年度(2024年春入試)と令和7年度(2025年春入試)の募集人数・合格者数の比較を通じて、以下のような変化が見えてきました。
令和7年度愛知県公立高等学校入学者選抜の実施結果
✅1. 募集定員・合格者数の減少が明確に
令和6年度 | 令和7年度 | 増減 | |
---|---|---|---|
募集人員 | 41,680人 | 41,080人 | ▲600人 |
合格者数 | 39,731人 | 38,756人 | ▲975人 |
これは明らかに少子化の影響と考えられます。
今後もこの傾向は続き、倍率の変化や希望校の競争状況に大きな影響を与えることが予想されます。
✅2. 普通科でも定員減少 → 競争がやや激化?
令和6年度 | 令和7年度 | 増減 | |
---|---|---|---|
募集人数 | 27,920人 | 27,360人 | ▲560人 |
合格者数 | 26,870人 | 26,230人 | ▲640人 |
最も多くの生徒が希望する普通科での定員減は、倍率が高まる可能性を意味します。
「安全校」とされていた学校が、来年度は「接戦校」になるかもしれません。
✅3. 専門学科も一部で縮小傾向に
学科 | 合格者数(R6) | 合格者数(R7) | 増減 |
---|---|---|---|
工業科 | 3,943人 | 3,825人 | ▲118人 |
農業科 | 975人 | 866人 | ▲109人 |
これまで「倍率が落ち着いていて入りやすい」と言われていた学科でも、合格枠の減少により競争が強まる可能性があります。
✅4. 推薦・特色選抜はほぼ横ばい、しかし…
区分 | 令和6年度 | 令和7年度 | 増減 |
---|---|---|---|
推薦 | 8,867人 | 8,744人 | ▲123人 |
特色選抜 | 1,246人 | 1,385人 | +139人 |
特色選抜はじわじわと拡大傾向にあります。
これは、早期に自己PRできる生徒にとって有利な制度。
特に国際関係科・体育科ではこの制度が積極的に使われています。
✅5. 国際系・総合学科は人気安定
学科 | 合格者数(R6) | 合格者数(R7) | 増減 |
---|---|---|---|
国際関係科 | 160人 | 199人 | +39人 |
総合学科 | 3,397人 | 3,340人 | 微減 |
グローバル化や多様性への関心の高まりから、国際関係学科の人気が上昇しています。
この分野に興味があるお子さんには、追い風と言えるでしょう。
保護者の皆さまへ
今回の入試結果から明らかになったのは、少子化の影響による募集定員の減少と、それに伴う競争の変化です。普通科をはじめとする各学科で合格枠が縮小し、従来の「安全校」が「競争校」へと変わりつつある現状が見えてきました。また、特色選抜の拡大や国際系学科の人気上昇など、入試制度や生徒の志向にも大きな変化が生じています。
こうした動きを正しく捉えるためにも、保護者の皆さまには、最新のデータをもとに柔軟かつ戦略的な進路選びをサポートしていただきたいと願っています。MANA LABOでは、お子さま一人ひとりに合わせた丁寧なアドバイスを通じて、ご家庭と共に受験準備を進めてまいります。どんな小さなことでも、ぜひご相談ください。
ということです。

守田 智司

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