中学生「復習のススメ」

はじめに

中学生にとって、学習の効果を最大化するためには「予習」と「復習」のどちらが重要か、という疑問を持つことがあるでしょう。もちろん、予習をして授業内容を事前に把握しておくことも大切ですが、より効果的に知識を定着させるためには「復習」が欠かせません。本記事では、復習がなぜ重要なのか、具体的な例を交えて解説します。

1. 復習の重要性とは？

復習とは、一度学んだ内容を繰り返し確認し、理解を深めることです。特に中学生の学習では、授業を受けただけでは知識が定着せず、時間が経つと忘れてしまうことがよくあります。これは「エビングハウスの忘却曲線」にも示されており、人は新しく学んだことを短時間で忘れてしまう傾向があります。しかし、適切なタイミングで復習を行うことで、記憶の定着率を大幅に向上させることができます。

2. プレテストを活用した復習の例

実際に、当塾（マナラボ）では中学3年生の生徒たちに対して、愛知県の公立高校入試問題に似た形式のプレテストを行っています。このプレテストは、生徒たちの理解度を測るために重要な役割を果たします。

しかし、単にプレテストを受けるだけでは十分ではありません。生徒が間違えた問題をそのままにしてしまうと、同じような問題が出題されたときに再び間違えてしまいます。そのため、プレテスト後には間違えた問題の解説を行い、生徒自身に「なぜ間違えたのか」を分析させることが大切です。

具体的には、次のような手順で復習を進めます。

間違えた問題を確認する – どこで間違えたのか、解説を読んで理解する。
間違えた原因を考える – ケアレスミスなのか、知識不足なのかを判断する。
やり直しをする – 再度同じ問題を解き、正しく解答できるようにする。
反復練習を行う – 数日後にもう一度解き、知識を定着させる。

こうした手順を繰り返すことで、生徒たちは自分の弱点を克服し、確実に力をつけることができます。

3. 復習を重視する理由

中学生にとって、予習よりも復習が重要な理由は以下の3つです。

(1) 知識の定着

授業を受けただけでは、内容の理解が不十分なことが多いです。しかし、復習を通じて学んだことを繰り返すことで、知識がしっかりと定着し、長期間忘れにくくなります。

(2) 弱点の克服

予習は新しい内容に触れる機会を作るものの、理解が曖昧なまま進んでしまうことがあります。一方、復習では自分がつまずいたポイントを明確にし、それを克服するための学習ができます。

(3) 自信の向上

問題を解き直し、正解できるようになることで、生徒は成功体験を得ることができます。この成功体験が学習意欲を高め、自信へとつながります。

4. 効果的な復習の方法

では、具体的にどのように復習を進めるのが効果的なのでしょうか？

(1) その日のうちに復習する

授業が終わったら、なるべく早い段階で復習を行いましょう。時間が経つほど忘れやすくなるため、当日中に復習することが理想的です。

(2) 「わかったつもり」を防ぐ

解説を読んだだけで「理解した」と思い込むのは危険です。実際に自分の力で問題を解き直し、本当に理解できているかを確かめることが大切です。

(3) 繰り返し解く

一度復習しただけでは、すぐに忘れてしまいます。1週間後、1ヶ月後と、定期的に同じ内容を復習することで、知識が確実に定着します。

まとめ

中学生にとって、復習は学習の基盤を作る重要なプロセスです。特に入試や定期テストに向けた学習では、ただ授業を聞くだけでなく、繰り返し学び直すことが不可欠です。

MORITA先生

プレテストを活用した復習の例を見てもわかるように、単に解説を読むだけでなく、間違えた問題を分析し、やり直しをすることで本当の学力が身につきます。予習も大切ですが、それ以上に復習をしっかりと行うことで、学んだことを確実に自分のものにしましょう。

学びは「積み重ね」です。毎日の復習を大切にし、確実に成長できる学習習慣を身につけましょう！

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守田智司

愛知県蒲郡市にあるハイブリット学習塾／未来義塾の塾長。10代で愛知県から大阪、東京まで自転車で走破！大学中は、バックパック１つで、アメリカ1周。卒業後、アメリカ・アトランタにて｢大工｣を経験。帰国後15年間、大手進学塾の教室長・ブロック長として教壇に立ち、2005年独立。大型自動二輪、小型船舶2級免許所得。釣り、ウォーキングが好き！作家は、重松清さん、音楽は、さだまさしさんが好き。「質より量より更新頻度」毎日ブログを更新しています。