普通科7割 VS 専門学科3割!『高校入試倍率から見る人気の学科・不人気の学科とは?』

 

令和7年度愛知県公立高校一般選抜の最終倍率から見る学科別志願状況

 

令和7年度愛知県公立高等学校入学者選抜志願者数

 

先日、令和7年度の愛知県公立高校一般入試の倍率や志願者数が発表されました。

 

今回、私はその中でも普通科と専門学科の志願状況に注目し、どれくらいの割合の受験生がそれぞれを希望しているのかを調べてみました。

 

データを見てみると、募集人数・志願者数の割合はおおよそ7対3。普通科を希望する受験生が約7割、専門学科を希望する受験生が約3割といった形になっています。

 

では、専門学科の中で特に人気のある学科はどこなのか?逆に、志願者数が少ない学科は?

今の時代、15歳の受験生たちはどのような進路を選択しているのか?

 

こうしたトレンドを分析し、これから高校受験を迎える受験生や保護者の皆さんに役立つ情報をまとめました。

 

ぜひ、今後の進路選択のヒントにしてもらえればと思います!

 

また、全国的な専門学科への進学傾向についてもご紹介します。

 

 

1. 普通科と専門学科の募集人数と志願者数の割合【愛知県】

 

令和7年度の愛知県公立高校の募集人数と志願者数を、普通科と専門学科に分けると以下のようになります。

 

【募集人数の割合】

普通科:22,746人 (73.9%)

専門学科:8,035人 (26.1%)

 

【志願者数の割合】

普通科:44,020人 (66.8%)

専門学科:21,878人 (33.2%)

 

このデータから、普通科への志願者が依然として多いものの、専門学科を希望する生徒も一定数いることが分かります。

 

 

 

2. 倍率の低い学科

以下の学科では、志願倍率が1.2倍以下と低く、特に福祉科は定員割れが発生しています。

学科募集人数志願者数最終倍率
福祉104人80人0.77倍(定員割れ)
水産79人84人1.06倍
農業690人714人1.04倍
看護50人58人1.16倍
音楽45人49人1.09倍

 

低倍率の理由

    • 福祉・看護:「仕事が大変」「責任が重い」といったイメージから敬遠されがち。
    • 農業・水産:「体力が必要」「都市部での就職が難しい」という印象が強い。

 

 

3. 倍率の高い学科

一方、以下の学科では志願倍率が高く、特に美術科は3.68倍と競争率が非常に高いです。

学科募集人数志願者数最終倍率
美術28人103人3.68倍
国際関係122人246人2.02倍
外国語20人39人1.95倍
工業1,978人3,116人1.58倍
普通科22,746人44,020人1.94倍

 

高倍率の理由

      • 美術:創造性を活かしたい学生が多く、募集枠が少ないため倍率が高くなりやすい。
      • 国際関係・外国語:コロナ収束後、留学や海外志向の学生が増え、グローバルなキャリアを目指す生徒に人気。
      • 工業:手に職をつけられる実践的な学びが魅力。

 

 

4. 全国的な専門学科の進学傾向

 

全国的には、中学生の高校進学率は約98.8%と非常に高く、その中で普通科への進学が主流です。

 

文部科学省の最新データ(令和6年5月時点)によると、全国の高等学校生徒数は約289万8,357人です。

 

そのうち、普通科の生徒数は約214万6,969人で、全体の74.1%を占めています。

 

一方、専門学科(職業学科)の生徒数は約49万356人で、全体の16.9%となっています。

 

残りの5.4%(約15万6,440人)は総合学科の生徒です。

 

専門学科の中で最も生徒数が多いのは工業で約19万9,712人。

 

次いで商業が約16万1,337人。

 

農業が約6万7,063人となっています。

 

一方、水産(約7,087人)や情報(約3,225人)などの学科は生徒数が少なく、比較的人気が低い傾向があります。

 

高校の進学先割合
普通科約74.1%
専門学科(農業・工業・商業など)約22.3%

 

 

専門学科の進学率が低下している理由

      • 大学進学志向の高まり:普通科から大学を目指す生徒が増加。
      • 職業学科のイメージ:「専門学科=就職直結」と考えられ、進学希望者には敬遠される傾向。
      • 学科の再編:総合学科の増加により、従来の専門学科の枠が減少。

 

しかし、専門学科のメリットも多数

      • 実践的なスキルや資格が取得でき、即戦力として働ける。
      • 地域の産業や社会のニーズに応じた教育を受けられる。
      • 大学進学も可能な専門学科が増えている。

        実践的なスキルが身につく
        資格が取れる & 就職に強い
        企業と連携した授業がある
        インターンシップが経験できる
        大学進学の道も開かれている
        好きなことを深く学べる

 

 

5. まとめ

      • 愛知県の高校入試では、普通科が依然として主流だが、専門学科にも一定の志願者がいる。

 

      • 倍率が低い学科(福祉・農業・水産・看護)は、仕事の大変さや体力面の不安が影響。

 

      • 倍率が高い学科(美術・国際関係・外国語・工業)は、創造性やグローバル志向、実践的スキルへの関心が高い。

 

      • 全国的に専門学科の進学者は減少傾向にあるが、実践的なスキルを身につけられるメリットも多い。

 

高校選びは、お子様の興味や将来の目標に合った選択をすることが重要です。

 

倍率だけでなく、どんな学びができるのか、どんな将来につながるのかも考えながら、適切な進路を選んでいきましょう。

 

 


こちらの動画が興味深かったので、紹介しておきます。

 

 

 

 

 

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守田 智司

愛知県蒲郡市にあるハイブリット学習塾/未来義塾の塾長。10代で愛知県から大阪、東京まで自転車で走破!大学中は、バックパック1つで、アメリカ1周。卒業後、アメリカ・アトランタにて「大工」を経験。帰国後15年間、大手進学塾の教室長・ブロック長として教壇に立ち、2005年独立。 大型自動二輪、小型船舶2級免許所得。釣り、ウォーキングが好き!作家は、重松清さん、音楽は、さだまさしさんが好き。「質より量より更新頻度」毎日ブログを更新しています。