人生は「片道切符」──60歳からの“やりたいこと”を実現するための3ステップ

人生は「片道切符」

 

「やりたいことをやる」

 

この言葉はとてもシンプルですが、

 

実際には驚くほど難しいものだと感じています。

 

 

若い頃は、仕事や家庭、社会の中での役割に追われ、

 

自分の「本当にやりたいこと」を置き去りにしてしまうことも少なくありません。

 

しかし、人生には限りがあります。

 

一度与えられた人生も、いつか必ずゴールを迎えます。

 

私は最近、「人生片道切符」という言葉を思い出しました。

 

これは、私が進学塾TEPで勤めていた頃、松下会長がよく口にされていた言葉です。

 

この表現には、「戻ることができない、一度きりの人生」という、強いメッセージが込められていました。

 

そして今、60歳を迎えた私は、自分にとって大きな転機が来ていると感じています。

 

ここからの人生をどう生きるか。

 

やりたいことを本当に実現できるのか。

 

それを真剣に考える時が来たのです。

 

哲学者ニーチェの問い──

 

「お前の生を愛せ」

 

このタイミングで、私の心に強く響いた言葉があります。

 

ドイツの哲学者ニーチェのこんな言葉です。

 

「お前の生を愛せ。永遠に、それが繰り返されてもいいと思えるように。」

 

ニーチェは「永劫回帰(えいごうかいき)」という思想を通して、私たちに問いかけます。

 

「この人生が永遠に繰り返されるとしたら、あなたはそれをもう一度生きたいと思えるか?」

 

この問いは、ただの理屈ではありません。

 

私たちが、これまでの自分の人生をまるごと受け止める覚悟があるかどうかを問うているのです。

 

もし、今の人生を「もう一度やれ」と言われたとき、

 

自信を持って「はい、やりたい」と言える自分でいたい。

 

そのために、これからの時間をどう生きるか。

 

人生を背負い、生き抜き、強さと誇りを持てるかどうか。

 

まさに、それがこの言葉につながっているのではないか──そんなふうに私は感じています。

 

では、どうすれば「やりたいこと」を実現できるのか?

 

年齢的なことや、社会的な立場を理由にあきらめてしまうのは簡単です。

 

しかし私は、以下の3つの視点から「やりたいことを実現する人生」を構築していきたいと思っています。

 

① 自分を深く見つめ直す

・本当にやりたいことは何か?
・過去の自分がやり残したことは何か?
・それを実現するために必要な環境や時間、仲間とは?

 

今の自分に正直になることで、見えてくる道があります。

 

② 小さく始める、習慣にする

いきなり大きな夢を叶える必要はありません。

1日10分、自分の好きなことをする。

週に1回、自分の思いを書き出してみる。

 

そうした積み重ねが、未来を変える力になります。

 

 

③ 恐れずに発信する

やりたいことを語る。

思いをブログやSNSで共有する。

声に出すことで、思いが形になり、人とつながっていきます。

 

60歳だからこそ持てる言葉と説得力が、そこにあるはずです。

 

「一度きりの人生を、どう生きるか」

 

これは誰にとっても永遠のテーマですが、

 

60歳を迎えた今だからこそ、本気で向き合える問いでもあります。

 

人生は片道切符。

 

戻ることはできませんが、これからの進路は自分で選ぶことができます。

 

ニーチェの問いかけを胸に刻みながら、

 

自分のやりたいことを、いま始める。

 

それが、残された人生を心から楽しむ、最高の生き方だと思うのです。

 

 

 

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守田 智司

愛知県蒲郡市にあるMANALABO代表。10代で愛知県から大阪、東京まで自転車で走破!大学中は、バックパック1つで、アメリカ1周。卒業後、アメリカ・アトランタにて「大工」を経験。帰国後15年間、大手進学塾の教室長・ブロック長として教壇に立ち、2005年独立。 大型自動二輪、小型船舶2級免許所得。釣り、ウォーキングが好き!作家は、重松清さん、音楽は、さだまさしさんが好き。「質より量より更新頻度」毎日ブログを更新しています。