日曜日、 いつでも来れる自習室で頑張る高校生たち

今日は日曜日の朝。
昨日告知した「おうちLINE勉強会」のため、朝早くから塾にやってきました。
パソコンの前に座って、生徒たちの保護者から次々と送られてくる写真をチェック。
一人一人の机に向かう姿を見ながら、
「お、今日もみんな頑張ってるな」と思わず笑顔になります。
机に向かっている姿を見ると、こちらまでワクワクしてきます。
そうこうしているうちに返信もひと段落。
そのタイミングで、高校生たちがやってきます。
未来義塾の自習室は、日曜日でも開放しているので、
スマホのアプリでオートロックを解除し、続々と勉強に励みに来るのです。
すると、ちょうどA君がやってきました。
彼とはもう長い付き合いで、中学生の頃から通ってくれている子です。
「最近どう?調子は?」と声をかけると、
A君は少し悩んだ顔で
「10月に3回も模試があったんですけど、結果が上がったり下がったりして…」
「特に下がった時はちょっとショックでした」
と話してくれました。
「どの科目が原因だった?」と聞くと、
「古典と英語のリスニングです」と少し肩を落として答えました。
前回の模試ではどちらも好成績だっただけに、今回は悔しかったようです。
そこで、私は「得意な古文がどうしてダメだったのか、考えてみた?」と尋ねました。
A君は少し考え込んだ後、「前回が良かったから、今回はもっと良い点を取ろうと気負いすぎて、
時間配分をミスったんです」と言いました。
「それだけ?」とさらに突っ込んで聞くと、
「実際、問題自体も難しくて、時間がかかってしまったんです」と素直に教えてくれました。
さらにリスニングについても話を深めていきました。
「前回良かったから油断しちゃったんです。特に発音が難しくて、聞き取れない部分がありました」とのこと。
そこで私は、「じゃあ、リスニングの発音については、共通テスト向けにYouTubeの解説動画がいくつかあるから、後でLINEで送るね」と伝えました。
この時、A君の表情がみるみる明るくなっていくのがわかりました。
結局、私が先生としてできることって、まずはしっかりと話を聞いてあげることなんですよね。
そして、その上で必要なアドバイスを投げかける。
それが一番大切だと思っています。
特に、長年通ってくれている生徒には、お互いに築いてきた信頼関係があるからこそ、
言葉のかけ方一つ一つが重要です。
A君がまたやる気を取り戻してくれる姿を見て、
やっぱり「話を聞くこと」の大切さを改めて感じました。
生徒が自分自身と向き合い、さらに一歩前に進むためのヒントを与えられたら、
それが私の役目なんだなと再確認した次第です。
さて、今日も共通テストに向けて頑張る1日が始まりますね。

守田 智司

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