2025年度 名古屋大学合格者ランキング20【名古屋大学に強い高校はどこ?】

今回は、2025年度の「名古屋大学合格者数(愛知県内高校)」のベスト20をもとに、今年の傾向や注目ポイントをわかりやすく解説していきたいと思います。

まず目を引いたのは、今年の1位に2校が並んだということです。
刈谷高校と向陽高校、どちらも合格者数は79名で堂々の同率1位。
毎年上位に名を連ねる刈谷高校は安定感抜群ですが、特筆すべきは向陽高校の大躍進。
前年より12名も増え、一気にトップに躍り出ました。
静かな校風ながら、着実に力をつけてきた印象ですね。
続いて3位には、明和高校がランクイン。
こちらも78名と非常に高い数字です。
近年、進学実績の伸びが顕著で、名古屋市内の進学校として注目を集めています。
さらに、一宮高校も77名で4位に入り、名古屋大学への合格者数が多い“都市部進学校”の勢いが際立つ結果となりました。
岡崎高校は、前年72名から66名へと若干減少しています。
とはいえ、それでも依然として県内トップクラスの実績を維持しており、地元志向の強い家庭には引き続き人気があると思われます。
三河エリア全体としては、ここ数年と比べてやや落ち着いた印象がある一方で、名古屋市を中心とした都市部の高校がぐんぐん伸びてきています。
また、東海高校(私立)や滝高校といった中高一貫・難関私立も引き続き健闘しており、選択肢の幅はますます広がっています。
ランキング上位には、名古屋市内の学校が多く入っており、進路指導体制やICTの活用、
塾との連携など、都市部ならではの学習環境の強みが表れているように感じます。
こうしたデータは、高校の進学力を見るひとつの参考になりますが、大切なのは「お子さんに合った学校かどうか」ということです。
たとえば、通学時間、校風、学習のサポート体制など、数字だけでは見えない要素も多くあります。
合格者数はあくまで“結果”であり、“過ごす時間”の質も同じくらい大切です。
今年のデータを見て改めて感じたのは、進学校の勢力図が静かに変わりつつあるということ。
向陽高校のようにコツコツと力を蓄えてきた学校がトップに立つ時代になりました。
これは、進学に必要なのは学力だけではなく、環境や日々の取り組みが大きな影響を与えるということを物語っているように思います。
守田 智司
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