高級車に乗るか、海外を飛び回るか?

娘の存在が今回の旅のきっかけとなったことは確かだが、それ以上に私自身が60歳を迎え、7月に還暦を迎えたことが大きな転機だったのかもしれない。
コロナのパンデミックを経験した時、私は自分の行動をガチガチに抑え込み、やりたいことも我慢し、「現状維持でいいんだ」と保守的になってしまっていた。
老後に備えるという思いから、自然と守りに入った生き方を選んでいたのかもしれない。
振り返れば、大切な人たちとの別れなど、悲しみや後悔にとらわれることが多かった気がする。
しかし、今は自分の生きた証を残すことこそが本当の幸せだと強く感じている。
もし「高級車に乗ること」と「海外を飛び回ること」のどちらかを選べと言われたら、私は迷わず後者を選ぶ。
自分が知らない土地へ行き、知らない文化や歴史に触れることで得られる経験こそが、私にとっての真の価値であり、満足を与えてくれるものだ。
ベンツを買うことも一つの選択肢かもしれないが、ベンツを買った記憶をあの世に持っていくよりも、私は、異文化に触れ、新たな出会いを経験し、そこで感じた驚きや感動の記憶をあの世に持っていきたい。
それが、私にとっての真の幸せだ。
もちろん、高級車を乗ります記憶も、海外を飛び回る記憶も両方あの世に持っていければ、それに越したことはないが、そんなに世の中は甘くない。((笑))
今、元気なうちに自分が大切にしてきたものを手放し、誰かに委ねることで、新たな人生の一歩を踏み出したい。
やりたいことをやらずに後悔するよりも、やりたいことに挑戦し、自分の人生を豊かにしながら生きていく。そして、その先に訪れる終わりに向けて、満足感を持ってこの世を去りたいと心から思う。
そういう意味でも、娘にマレーシアで会えることはとても楽しみだ。彼女が学んでいる大学を見学し、彼女の世界を少しでも共有できることが待ち遠しい。
新たな発見や共有する喜びが、私たち親子の絆をさらに深めてくれるだろう。これからの旅路、そしてこれからの人生がどのように広がっていくのか、とても楽しみにしている。
60年という歳月を経て、私の中の価値観は大きく変わった。
ただ生きているだけで十分に価値がある、そう思えるようになった。
そして、それをどう彩るかは、これからの選択次第なのだろう。
人生のどんな成功も、平凡な日常の豊かさには敵わないのだから。
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守田 智司
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