子供の困難に立ち向かう力の源は、自学力!
中間テストが終わり、生徒達にこんな話をし始めています。
野鴨の精神
昔々、ある湖に毎年冬になると渡り鳥の鴨たちがやってきました。渡り鳥は寒い冬を避けるために、暖かい場所へと飛んで移動する習性があります。彼らは季節が過ぎると、また次の土地に飛び立つのです。
ある年、湖の近くに住む親切な老人が、渡り鳥の鴨たちに毎日餌をあげるようになりました。鴨たちは、毎日簡単に餌をもらえることに慣れてしまいました。餌を探すために苦労する必要がなくなった鴨たちは、次の土地に飛び立つことなく、その湖に住み続けるようになったのです。
しかし、やがてその老人が亡くなってしまいました。毎日餌をもらっていた鴨たちは、突然餌を手に入れることができなくなり、困ってしまいました。餌を探すために飛び立とうとした鴨たちでしたが、もううまく飛ぶことができなくなっていました。毎日餌をもらう生活に慣れてしまったために、自分で餌を探し、飛び続ける力を失ってしまっていたのです。
そのうちに、大きな嵐がやってきました。湖に激しい流れが起こり、鴨たちは逃げることができなくなってしまいました。飛べない鴨たちは、嵐から逃げることができずに、命を落としてしまったのです。
キルケゴールの教訓
キルケゴールがこの物語で伝えたかったことは、私たちが自分の力で生きることの大切さです。鴨たちは、老人に毎日餌をもらうことで、自分で餌を探し、自分で飛ぶ力を失ってしまいました。人間も同じように、誰かに頼りすぎると、自分の力で考えたり行動したりする能力が育たなくなってしまいます。
例えば、学校での勉強や日常生活でも、自分で考えて行動することが大切です。宿題をするときに、すぐに答えを教えてもらうのではなく、自分で調べたり考えたりしてみることが必要です。そうすることで、自分で問題を解決する力や、困難を乗り越える力が身についていきます。
最後に、皆さんに覚えておいて欲しいことは、自分で学ぶこと、自分で考えることができる人は、どんな状況でも自分の力で前に進むことができるということです。
なぜ、このような話を生徒達に伝えているかというと・・・
守田 智司
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