早朝、暗闇のグランドからバットを勢いよく振る音と球をはじく音だけが聞こえてきた。親は、子供に何を与えるべきだろう?
今朝も朝5:30過ぎからゆっくり歩き始め、2時間かけて6㎞程度をウォーキングした。
できれば今年は、正月太りという言葉からはかけ離れた生活を過ごしたいと思っている。
そのためには、適度な休息と適度な運動のバランスが大切だ。
正月三が日の中では、今朝が一番寒い気がした。
私は、歩く時は、吸うより吐くことを意識し。
呼吸はからだの自然な働きなので、肺に空気がなくなれば自然と吸い込む。
歩くたびに掃く息は白く、肺に吸い込まれた空気が冷たく、そのピリッとした感じが心地よい。
太陽がまだ顔を出さない頃に公園に着くと、
暗闇のグランドから
バットを勢いよく振る音と球をはじく音だけが聞こえてきた。
だんだんグランに近づいていくと、
父親がトスを丁寧に上げ、
少年が一生懸命トスバッティングの練習をしていた。
少年野球では、
基本練習をこなすための環境と、練習相手が必要だと聞いたことがある。
それを満たすのに最適な存在が父親。
正直、仕事が忙しいなど色々とあると思う。
そして、正月ぐらいゆっくりしたいと思うはず。
でも正月に、それもまだ陽が昇る前に、
子供が野球の基本練習ができる環境つくり、
時間を見つけてその練習相手になっている。
この役割を担ってくれるこの父親の存在がいるか、いないかでは、
子供の野球の成長速度は、全く違うものになると思う。
その光景に、熱いものが込み上げてきた。
スポーツでも、勉強でも、なんでもそうだ、
何か一生懸命取り組んでいる光景に出くわした時、人の心は動かされるものだ。
親は、子供に何を与えるべきなのか?
スマホが欲しいといえば、スマホを与え、
ゲームが欲しいといえば、ゲームを与えることが親の役割だろうか?
物だけを与えることが親の務めではないハズ。
こうして時間を共有し、共に歩む姿勢を与えることの方が
その後の子供の記憶に残り、大きな学びになるのではないのか?
そう、今朝公園で一生懸命に野球の練習をしている親子の姿を見て、そう思った。
守田 智司
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