不登校過去最多24万4940人。愛知県、サテライト校新設・小規模昼間学級など通信制・定時制高校を充実させる案を明らかに!

先月、文部科学省の問題行動・不登校調査で、
全国の小中学校で2021年度に不登校だった児童生徒は、前年度から2割以上も増え、24万4949人で過去最多となった。
小中学生の不登校はこれまでも年々増加傾向だったが、2021年度は前の年度から4万9000人近く増え、20万人を超えたのは初めてだ。
小学生では77人に1人、
中学生では20人に1人が不登校になっている状況。
中学生の増加は深刻だ。
不登校の背景は?
文部科学省によると・・・
部活動ができなくなったり、学校行事などの相次ぐ中止、給食も黙食など、様々な形で我慢を強いられていた学校生活。
そういった中、生活リズムが乱れ、交友関係が築くことが困難となり、登校意欲がわきにくい状況下にあったのだと思う。
これは、子供達だけではなく、最近ニュースにも取り上げられましたが、
「在宅勤務を続けたい」…オフィス復帰を拒否している大人たち
「在宅勤務を続けたい」…オフィス復帰を拒否している大人たちも増加しているという。
パンデミック期間中、通勤が無く、休憩中に運動もできる。
子供を学校に迎えに行くために仕事を早く始めて早く切り上げることもできる。
在宅の方が、時間に余裕があり、スケジュールをより思い通りにできる。
つまり、「在宅勤務」の方が、時間を有効的に使うことができることに気付いてしまった人たちがある一定人数いたということだ。
大人でさえ、パンディミックで職場に戻らなくなってしまったのだ、
様々な形で圧力がかかり、耐性の低い子供達が学校に行かなくなり、
不登校が増加したのも頷けるような気がします。
通信制・定時制高充実へ
そういった現状の中、今朝の中日新聞の朝刊に・・・
という内容の記事が書かれていました。
定時制・通信制高校の充実のポイント
- 通信制高校のサテライト校を新たに配置する
- 小規模の昼間定時制通信制サテライト校に併設する
- 通信制の朝日医療と刈谷東小適正規模に戻す
- 夜間定時制高校に日本語の基礎を学ぶための仕組みを作る
要は、不登校の児童が急増し、今まで通信制高校は、旭陵(旭丘高校舎を使用)と刈谷東の二校しかなく。
入学希望者が増え、施設が手狭になったりしていた。
それを少しでも解消するために、二校に対応したサテライト校を、地域を分散させて、より多くの児童が通学が可能にしょうとしているわけです。
私はこういった流れに賛成です。
もともと、人間とは多様な生き物であり、子供達は多様の塊です。
1種の学校しかない。
これでは、激しく変化する時代の流れに対応できません。
人間が多様なのだから、学校も多様化すればいいのです。
そのために、「教育」に公的支援をキチンとすべきなのです。
不登校の子どもたちの受け入れ先の1つとして「フリースクール」がありますが、
民間だけではなく、公教育の「フリースクール」を増やすべきだし、
東京や神奈川などの大都市圏に集中している全国10の都道府県に21校設置されている「不登校特例校」を増やしていくべきだと思います。
マイノリティと呼ばれている人々がもっと自由に選択できる、選択肢を増やしていくことが
本当の意味で豊かな国と呼ばれるのではないでしょうか?

守田 智司

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