John Coltraneとペンキ塗りと愛しのジョージア
GWは皆さんどう過ごされていますか?
私は、毎日塾の保守・保全のためのDIYに明け暮れています。(笑)
まぁ、塾生達が気持ちよく通って欲しいですからね。
この休み中に修繕するところは修繕し、綺麗に仕上げます。
昨日は、絶好の塗装日和。
塾の外壁と以前雨漏りした天井裏の再塗装。
ところで、ペンキ塗りをする時は、JAZZを聞きながら作業をしています。
昨日もJohn ColtraneのBlue Trainを聞きながらでした。
軽快なジャズを聴きながら作業すると集中できるというか、心地よいというか・・・
憧れなんですよ!
実は、30年前大学を卒業し、ひょんなことからジョージア州アトランタで、大工の手伝いをしていました。
ある日、ボスに連れられてアトランタ郊外の湖畔にある別荘の建築現場に行った時のこと。
私は、テラスを作っていたんです。
そうすると、後ろで作業しているペインターが・・・
軽々と0.95リットル/クォーツ缶を片手に持って、流れるように軽快にペイントしているんです。
まるで大きなキャンパスに絵を描くようにリズミカルに、そして時として繊細に。
愛しのジョージア
そしてよく見ると、マスキングテープを一切使わず、直で壁面をペイントしているんです。
マスキングテープは主に建築や車両の塗装時に、塗料がはみ出して作業箇所以外を汚さないようにするために貼る保護テープです。
だから、はみ出してもいいように、普通なら必ずマスキングテープをするんです。
でも彼は、してないんですよ。
でぇ、注意深く見ていていると、一切はみ出すことなく綺麗に仕上げていくんですよね。
そして、耳にはヘッドホン。
そこから軽快なJAZZが聞こえてくる。
めちゃめちゃカッコいい。
ただ者ではないと思い、帰りの車の中でボスに
「あのペインターって誰なんですか?凄く上手いですよね。なんかしばらく見とれちゃったんです」
と聞くとボスがこう言ったんです。
「お前、彼はああ見えて、 ニューヨーク州立大学のアート専攻でPhD(博士号)取っているんだぞ!」
「だからどこかの大学で教授が出来るぐらいなんだ!」
また、それを聞いてびっくり!
翌日、直接彼に「なぜ、博士号までとってこんな田舎でペンキ屋をやっているのか?」と聞いてみたら
「because I like. That’s it」
と返ってきた時には、「これがアメリカだ」と思った瞬間でした。
だから、そんな生き方に憧れるのかな・・・
今日もJAZZを聞きながらペンキを塗ることにします。
メチャ綺麗になりますよ。
塾の外壁!
(PS)
Blue Trainを聞いていると・・・
キャッチーなテーマをテナーサックス、トランペット、トロンボーンの3管で息のぴったり合った秀逸な演奏が30年前のジョージアを思い出させてくれる。
守田 智司
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