「賜物」RADWIMPS

RADWIMPSの『賜物』という曲を聴いていて、ある歌詞のフレーズにハッとさせられた。
いつか来たら命の終わりへと近づいていくはずの明日が、
輝いてさえ見える。
この摩訶不思議で愛しい魔法の鍵を。
この一節に出会ったとき、心がふと立ち止まった。
「明日」とは、自分の命の終わりに一歩ずつ近づく時間。
未来へ進むということは、そのぶん寿命が削られていくことでもある。
それでも、私たちは明日を楽しみにする。
「早く明日になってほしい」「明日が待ち遠しい」と願う。
これは本当に不思議な感覚だと思う。
死に向かっていることを知りながら、明日に意味や価値を見出す。
誰かと会うこと。
何かを作ること。
目標に近づくこと。
そんな小さな出来事が、まるで心の中に小さな灯をともすように、今日を照らし、明日へ進む力をくれる。
その力こそが、「魔法の鍵」なのだと思う。
それは、命が削られる日々のなかで、それでも希望を見つけようとする人間にだけ備わった、尊くて愛おしい力。
不確かな明日を、それでも愛おしいと思う。
それが人間の美しさだと思う。
NHK朝ドラ『あんぱん』の主題歌は、RADWIMPSの「賜物」。野田洋次郎さんが作詞・作曲を手がけ、戦前を生きた人々の希望や葛藤に寄り添うように作られた曲。歌詞には、「涙に用なんてないっていうのに やたらと縁がある人生」「命は借り物」といったフレーズがあり、困難の中でも前を向く姿が重なります。「君と生きよう」という言葉は、家族や仲間との絆を象徴しています。
守田 智司
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