新学年を最高のスタートに!春休みの「学び」と「心の準備」のすすめ

春休みは、1年の中でも特に大切な「橋渡し」の時期です。特に今年新中学1年生になる小学生や、進級を控えた中学生にとっては、学習の面でも生活リズムの面でも、「整える・備える・育てる」大切な期間です。
教育学的にも心理学的にも、春休みは「生活習慣の再構築」と「学習の自律性」を高める絶好のタイミングだと言われています。
1. 春休みは“学び直し”と“習慣づくり”のチャンス
新しい環境に入る前の短期間であっても、基本的な学習習慣(予習・復習・家庭学習のリズム)を整えることが、その後の適応に大きな影響を与えるとされています。特に新中1生にとっては、「勉強は家でもやるもの」「授業の準備や振り返りをするもの」という意識づけを、春休み中に始めることが非常に効果的です。
2. 「苦手の克服」よりも「得意の強化」から
心理学の研究では、「できる」という成功体験が次の行動を生み、やる気(モチベーション)を生み出すことが分かっています(自己効力感の形成)。春休み中は、無理に苦手を詰め込むよりも、まずは得意な教科や好きな単元を深めてみることがおすすめです。「もっとやってみよう」という気持ちが、結果的に苦手にも向き合う力になります。
3. 新しいことに“ちょっとだけ”挑戦してみる
春休みは、心と体に少し余裕のある時期です。「普段はやらないけど、ちょっとだけやってみたいな」と思っていたことに挑戦してみるのも良いでしょう。
・読書の習慣づくり
 ・家庭での学習スケジュール作成
 ・英単語を10語だけ覚えるチャレンジ
 ・1週間だけ毎朝ラジオ体操してみる
こういった「小さな挑戦」が、自信を育てるきっかけになります。
4. 親子で振り返る「1年間の成長」と「次の目標」
学習において「内省(ふり返り)」が非常に重要とされています。春休みはぜひ、お子さんと一緒にこの1年をふり返り、よかったこと、がんばったことを言葉にしてあげてください。そして、「新学期はこんなふうに過ごせたらいいね」という“前向きな目標”を、親子で共有することで、お子さんの心に安心感とやる気が育ちます。

まとめ
春休みは短いようで、使い方次第で大きな差が生まれる期間です。新しい学年を気持ちよくスタートするために、学習習慣の再構築、小さな成功体験の積み重ね、心の余白と前向きな準備。これらを意識して、ぜひ有意義な春休みをお過ごしください。
守田 智司
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