新学年のスタートを成功させる春休み中の過ごし方

いよいよ新学期が目前に迫ってきました。子どもたちが新しい学年へと進むこのタイミングで、保護者の皆さんにぜひ意識していただきたいことがあります。それは、「生活リズムを整えること」です。
春休みは宿題も少なく、子どもたちが自由に過ごせる時間が増える時期です。その一方で、夜更かしや遅起きが習慣化し、生活リズムが乱れやすくなります。たとえば、夜11時までに就寝して7時間以上の睡眠をとっている子どもは、朝もすっきり目覚め、脳が活発に働く状態で学校生活をスタートできます。
一方、夜12時以降に眠る生活が続いていると、睡眠不足になり、集中力や記憶力の低下、意欲の減退が起こりやすくなります。
脳と心の発達に不可欠な「睡眠の質」
心理学の研究では、「睡眠は記憶の定着や感情の安定に大きな影響を与える」とされています。特に小中学生の脳は発達の途中にあり、十分な睡眠が思考力や判断力の向上につながります。
また、睡眠不足が続くとストレスホルモン(コルチゾール)が増加し、情緒が不安定になったり、イライラしやすくなったりする傾向があります。心の健康と落ち着いた学校生活のためにも、質の良い睡眠が重要です。
教育学の視点からも、生活リズムの安定は子どもの成長にとって非常に重要です。ドイツの教育学者ペスタロッチは、「教育とは、家庭生活と学習のバランスの上に成り立つ」と述べました。生活習慣が整っている子どもほど、学校での集中力が高まり、友人関係にも良い影響を与えるとされています。
「落ち着いて話を聞ける」「時間を守れる」などの基本的な生活力は、学力の土台となります。
新学期に向けてできる3つのステップ
➀起床・就寝時間を徐々に戻す
朝7時までに起き、夜10時頃には布団に入るようにしましょう。
➁昼寝を避ける
昼間に眠ると夜の睡眠リズムが乱れやすくなるため、特に新学期直前は注意が必要です。
➂家庭学習のリズムを再開する
短時間でもよいので、夕食後に学習時間を設け、心と頭を「学校モード」に戻しましょう。
※AIで四コマ漫画を作成したのですが、漢字などの文字が正確に書かれていませんが、数秒でこの4コマ漫画が出来るのは凄いですね。これから、この精度を上げるプロンプトを試行していきます。
親子で整える生活のリズムが、子どもの未来をつくる新学期の始まりは、子どもにとって心身ともに大きな切り替えの時期です。
この時期に生活リズムを整えることは、学校生活への適応力を高め、学習意欲や自信にもつながっていきます。ぜひ今のうちから、親子で一緒に「早寝・早起き・朝ごはん」のリズムを見直して、新しい一年を良い形でスタートさせましょう。
守田 智司
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