令和7年愛知県公立高校 【三河学区】推薦選抜試験の合格者数の動向と考察
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先日行われた愛知県公立高校(三河学区)の推薦選抜試験の合格者数について、前年度(令和6年度)と比較しながら、各高校の動向について考察してみました。
今回は、三河学区における合格者数の増減に注目し、特に工業系・技術系の人気回復と進学校の推薦枠削減の傾向について詳しく見ていきます。
1. 工業系・技術系の人気が回復傾向に
今年の推薦合格者数のデータを見ると、工業系・技術系の学科で合格者が増加していることがわかります。
特に目立ったのは岡崎工科高校です。
- 岡崎工科高校(機械・電気):前年度比 +9名
- 岡崎工科高校(都市):前年度比 +9名
- 岡崎工科高校(環境・情報):前年度比 +16名
このように、岡崎工科高校では3つの学科すべてで推薦合格者が増加しており、これは工業・技術系への関心が高まっていることを示しています。また、東三河の普通科高校の豊丘高校(+9名)や小坂井高校(+10名)も合格者数を増やしており、東三河地域では地元志向の高まりが影響している可能性もあります。
2. 東三河の進学校では推薦枠の削減が顕著に
一方で、進学校では推薦枠を減少させ、筆記試験による選抜を重視する傾向が強まっているようです。
- 安城東高校(-18名)
- 時習館高校(-6名)
- 豊橋東高校(-14名)
これらの高校では推薦合格者数が大幅に減少しました。これは、学校側がより筆記試験で実力のある生徒を選抜したいという意図が反映されたものと考えられます。つまり、「推薦枠を減らす」ということ自体が、学校側からの明確なメッセージだと捉えることができます。「私たちは、より学力の高い生徒を筆記試験で厳選したい」と考えているわけです。特に、時習館高校や豊橋東高校(東三河)、安城東高校(西三河)などの学校では、この傾向が顕著に見られます。これらの学校は、学力の高い生徒を集め、進学実績をより強化していきたいという意思を持っていることが伺えます。
3. 一部の高校では志願者数の減少が課題に
また、推薦合格者数が大きく減少した高校では、そもそも志願者数の減少が影響している可能性もあります。
- 御津あおば高校(-19名)
- 宝陵高校(看護科 -9名)
これらの学校では、志願者が減少した結果、推薦合格者も減少しています。特に、宝陵高校の看護科では高校からの医療・福祉系の進路選択が変化している可能性も考えられ、今後の動向が注目されます。
まとめ
今回の推薦選抜試験のデータから、以下のような傾向が見えてきました。
➀工業・技術系の学科(特に岡崎工科高校)の人気が回復→デジタル技術や環境分野の影響で、実践的なスキルを学べる学科が注目されている。
➁進学校では推薦枠を削減し、筆記試験での選抜を強化する動き→「推薦枠を減らす」ということ自体が、学校側のメッセージであり、より実力のある生徒を筆記試験で選抜する方針が明確になっている。東三河のトップ校(時習館、豊橋東)や西三河の安城東高校ではこの傾向が特に顕著。
➂一部の高校では志願者数が減少し、推薦合格者も大幅に減少→看護・福祉系の学科の人気低下が目立つ。
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守田 智司
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