親友から教わったこと、先生として活かすこと

私には、親友と呼べる友達が二人いました。
でもね、そのうちの一人は、残念ながらコロナ禍で亡くなってしまったんです。
本当に惜しい友でした。
もう一人はと言いますと、小学校3年生のときに出会ってから、今でもずっと付き合い続けている大切な親友です。
この友達がね、まあすごいんですよ!
中学・高校では成績が常にトップクラス。
それだけじゃありません。見た目も良くて、性格も素晴らしい。
まさに「火のつけどころがない」っていうのは、こういう人のことを言うんでしょうね。
でもまあ、大学生の頃の話ですよ。
彼、有名な国公立大学に進学してね、それはもう女の子にもモテモテ!
頭良し、顔良し、性格良し。
もう周りから一目置かれる存在なわけです。そんな彼を見てね、つい私、言っちゃったんですよ。
「いやあ、お前、羨ましいよ。頭も良くて、顔も良くて、大学もいいところでさ」って。
するとね、彼、ものすごい剣幕で怒るんです。
「いい加減にしろ!」ってね。
「俺がどれだけ努力してきたか、お前には分かってんのか?大学受験のときなんて、365日、朝の2時まで毎日勉強してたんだぞ!」って、ものすごい勢いで言われましてね。
いやあ、その時はさすがにハッとしましたよ。
「なんて浅はかなことを言ったんだ、自分は」って。
その時からですよ、私は思うようになったんです。
本当の友達ってのは、褒めてくれるだけの人じゃないなって。
過ちを指摘してくれる人、間違いを間違いだとちゃんと言ってくれる人。
そういう人こそ、人生の宝物なんだな、と。
これ、中国の『論語』にも似たような言葉がありますよね。
「過ちを指摘してくれる人こそ本当の友」って。
いやあ、あの言葉、本当に好きなんですよ。
叱ってくれる人っていうのは、私たちの足元に水をやり、肥料をやり、大木に育ててくれるような存在なんです。
褒めるだけじゃ、そこで成長が止まっちゃう。
でも、叱られると気づきが生まれて、もっと頑張ろうって思えるんですよね。
その親友は、今でも私に何かあると厳しく的確に指摘してくれます。
それが時には痛い言葉であっても、本当にありがたいんです。
だからこそ私は、彼に負けないように、「お前の努力には負けないぞ!」って気持ちで頑張ってきました。
振り返れば、20代、30代、40代と私が努力してこられたのは、彼の存在が大きかったからだと思います。
さて、先生としての話になりますが、私は塾の先生を35年間やってきました。
若い頃は、生徒たちを叱る場面も多かったんですが、何と言うか、昔はまるで昭和の頑固親父を演じて叱っていました。
それが正しいと思っていたからです。
でも、今思えば「あれは違ったな」と本当に思います。
最近は、褒めることの方が多くなりました。
いや、褒めるばかりですね。
褒めることで子どもたちに自信を持たせる。
それは本当に大切なことだと感じています。
でも、「褒めてばかりでいいのかな」と考えることもあります。
やっぱり、子どもたちの成長を考えると、時には厳しいことも言わなければいけないんですよね。
ただ感情で怒るのではなく、その子が将来困らないように、大人になったときに「あの時、叱ってくれたから自分はちゃんとやれたんだ」と思えるような叱り方。
これができたら、最高だなと思うんです。
例えば、「それは違うよ」「こうしたほうがいいよ」と伝えること。
これを逃してしまうと、その子が大人になったときに本当に困ることになってしまうかもしれない。
だから、先生として、時には叱ることも仕事のうちだなって思うんです。
今日は、友達や親友との思い出を振り返りながら、先生という仕事について考えてみました。
そして、自分が自分であるために、何ができるのかを改めて見つめ直しました。
大切なのは、ただ褒めることでも、ただ叱ることでもなく、その子の成長を願い、必要な言葉を伝えること。
これからも「本当に伝えるべきこと」を伝えられる先生でありたいと思います。
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守田 智司

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