学力向上爆裂 松江塾に授業見学に行く【前編】
の続きです。
真島先生の授業見学は
夕方の小学4年生の授業から始まり、
夜の中3、中2の授業を全て見学させてもらった。
教室の一番後ろの席に腰かけ、
気付いたことをメモする。
他塾を見学する時、私が見るのは、塾の規模でも、最新の設備でもない。
生徒数2,000人いる進学塾にその昔勤めていたが、
どんなに企業塾の規模が大きくても、
なんとかメソッドを謳い文句にしても、
生徒達が影響を受けるのは、教壇に立っている現場の先生だ。
それが全て。
その先生が何を話、どんな授業をするかで決まる。
PM4:50、
小学4年生たちが次々と教室に入ってくる。
「こんにちは」
「こんにちは」
子供達が席につき、授業初めに小テストがあるのだろう、
黙々とテスト勉強を始め子もいれば、
友達同士で雑談している子達もいる。
「小4ってやっぱりカワイイ」なんて思っていると
小学4生達が、教室を埋め尽くす頃、
教室にいる子供達と一緒に真島先生が
「カメラをON!!」
と掛け声と同時に授業がスタート。
全国から参加しているオンライン生に動画配信するために、
タブレットのカメラが教室の前に設置されている。
そして、チェックテストが始まる。
急に教室が静まり返り、鉛筆のカタカタ鳴る音だけが響き渡る。
数分後・・・
「終わりました」
「終わりました」
とテストが終わったことを告げる子供達の声が次々と
教室の一番後ろに座っている私にもハッキリと聞こえてきた。
「でも、あれ?」
「教室にいる子達のペンはまだ動いているぞ?」
「誰が言っているんだ?」
と首をかしげている私に、また、
「終わりました」
「終わりました」
とまた聞こえてくるではないか。
そして、その数秒後に、教室にいる子達からも「終わりました」の声が聞こえてきた。
「そうか、あの声はタブレットから聞こえてくるのか。」
オンライン授業を全国に配信しているところを
初めて目の当たりにした私には、分からなかった。
「川越に来て、これを見ることができてよかった」と思うと同時に
「それにしても、オンライン生が何人いるのだろう?」
「さっきからひっきりなしに聞こえてくるんだけど・・・」
そして、タブレットから「先生、終わりました」という声が教室に響いた時の
教室にいる子達のギアがもう一段高くなるあの感じ。
まさに、
川越市内から通塾するリアル生と全国から学ぶオンライン生が混在している学び場なんだと・・・
テストが終了すると真島先生が
「オンライン生の子は、画像を提出してね。」
「それから、教室の子たちは、前からテストを回してね」
と指示が出ると、知らないうちに教室の後ろにアルバイト講師達が、素早くテストを回収し、
タブレットを開き、全国から生徒達から送信された画像を確認していた。
オオオ―
後編へとつづく・・・・
守田 智司
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