令和8年度愛知県公立高校推薦選抜合格者数・倍率【三河学区】

今日は、令和8年度愛知県公立高校入試(三河地区)の推薦入試合格者数についてお伝えします。

 

① 推薦選抜志願者数の推移と特徴

令和8年度の推薦選抜志願者数は、
合計 11,558人 となりました。

内訳は以下の通りです。

  • 普通科:6,256人

  • 専門学科:3,763人

  • 総合学科:1,539人

令和7年度(12,086人)と比較すると、
528人の減少となっており、
推薦選抜志願者数は 2年連続で減少傾向が続いています。

ここ4年間を振り返ると、

  • 令和5年度:11,894人

  • 令和6年度:12,160人

  • 令和7年度:12,086人

  • 令和8年度:11,558人

となっており、
令和6年度をピークに、推薦選抜は明確な減少局面に入った
と見ることができます。

背景としては、

  • 推薦選抜=「必ず通る入試」ではないという認識の定着

  • トップ校・中堅校ともに一般選抜重視の指導が広がっている

  • 調査書・面接・適性評価への不安感

などがあり、
特に普通科志望者を中心に、推薦を回避する動きが進んでいると考えられます。

② 特色選抜志願者数の推移と特徴

令和8年度の特色選抜志願者数は 1,802人 でした。

令和7年度(1,817人)からは わずか15人減で、
ほぼ横ばいといえる結果です。

学科別に見ると、定員枠に対する倍率は、

  • 普通科:1.07倍

  • 専門学科:1.05倍

  • 総合学科:1.10倍

となっており、
全体としては「やや競争があるが、極端ではない」水準です。

ここ4年間の推移を見ると、

  • 令和5年度:1,250人

  • 令和6年度:1,657人

  • 令和7年度:1,817人

  • 令和8年度:1,802人

と、
制度開始以降、特色選抜は一貫して志願者を増やしてきたことが分かります。

令和8年度は初めて微減となりましたが、
これは制度が定着し、

  • 「誰でも出す入試」ではなく

  • 「条件が合う生徒が選んで出す入試」

へと移行した結果だと考えられます。

③ 外国人生徒等選抜・全日制単位制選抜

令和8年度の志願者数は、

  • 外国人生徒等選抜:132人

  • 全日制単位制選抜:52人

となっています。

これらは全体に占める割合としては大きくありませんが、
特定の学校・学科に集中する傾向が強い入試方式であり、
今後も「局地的に倍率が上がりやすい」点には注意が必要です。

まとめ(令和8年度の位置づけ)

  • 推薦選抜は、ここ4年で 明確に減少傾向へ

  • 特色選抜は、拡大期から 安定期に移行

  • 「とりあえず推薦」「念のため特色」は減少

  • 入試方式を戦略的に選ぶ受験生が増加

令和8年度は、

推薦・特色を使うかどうかを「慎重に見極める年度」

だったといえるでしょう。

今後の高校受験では、
推薦・特色・一般選抜の役割を正確に理解した上で、
自分に合った入試方式を選ぶこと
が、ますます重要になっていきます。

令和8年度愛知県公立高等学校入学者選抜(全日制課程)における推薦選抜等

① 令和8年度 推薦選抜【トップ校データ】

岡崎高校

  • 志願者数:111名

  • 合格者数:40名

  • 倍率:111 ÷ 40 = 約2.78倍(≒2.8倍)

刈谷高校

  • 志願者数:113名

  • 合格者数:52名

  • 倍率:113 ÷ 52 = 約2.17倍(≒2.2倍)

時習館高校

  • 志願者数:46名

  • 合格者数:32名

  • 倍率:46 ÷ 32 = 約1.44倍(≒1.4倍)

② 昨年度(令和7年度)との比較

学校名令和7年度令和8年度増減
岡崎高校2.7倍2.8倍わずかに上昇
刈谷高校2.2倍2.2倍ほぼ横ばい
時習館高校1.7倍1.4倍低下

 

 

③ 分析・考察(トップ校推薦の位置づけ)

トップ校とされる
岡崎高校・刈谷高校・時習館高校の推薦選抜を見ると、今年度も構図自体は大きく変わっていません。

  • 岡崎高校・刈谷高校は2倍以上
    → 推薦選抜を狙う受験生は一定数存在
    → 依然として「狭き門」

  • ただし
    3倍・4倍といった極端な高倍率にはなっていない

これは近年続いている、

  • 「推薦で無理に勝負しない」

  • 「一般選抜を本線に据える」

という受験行動が、今年度も維持されていることを示しています。

一方で、
時習館高校は1.7倍 → 1.4倍へ低下しており、

  • 推薦志願者数がやや落ち着いた

  • 推薦は“確実に通る層”が中心になってきている

と考えられます。

④ まとめ(今年の特徴)

  • 岡崎・刈谷は 今年も2倍超

  • 昨年度と比べて 大きな倍率変動はなし

  • トップ校推薦は
    「高倍率だが、無謀ではない」水準で安定

  • 推薦=安全策ではなく
    実力・内申・適性が揃った生徒向けの入試

👉 今年度も、
トップ校志望者は「推薦は挑戦、勝負は一般選抜」
という戦略が基本になるといえるでしょう。

令和8年度 中堅校・推薦選抜データ【確定版】

※倍率=志願者数 ÷ 合格者数(小数第2位四捨五入)

高校名志願者数合格者数令和8年度倍率
岡崎西高校89671.3倍
安城高校67481.4倍
豊丘高校60321.9倍
国府高校65421.5倍
岡崎北高校63341.9倍
幸田高校54541.0倍
刈谷北高校91412.2倍
安城東高校92541.7倍
西尾高校98611.6倍
豊橋東高校75322.3倍
小坂井高校39391.0倍
蒲郡東高校36321.1倍

 

 

 

② 昨年度(令和7年度)との比較(中堅校)

高校名令和7年度令和8年度傾向
小坂井高校1.0倍1.0倍変化なし
岡崎北高校1.7倍1.9倍上昇
刈谷北高校3.0倍2.2倍低下(ただし高水準)
安城東高校1.9倍1.7倍やや低下
西尾高校1.3倍1.6倍上昇
豊橋東高校1.6倍2.3倍大幅上昇

 

 

③ 分析・考察(令和8年度 中堅校の特徴)

① 「中堅校=安全」は完全に崩れた

令和8年度の中堅校推薦は、

  • 1.0倍前後でほぼ全員合格の学校

  • 2倍前後〜2倍超の学校

に、はっきり二極化しました。

特に

  • 幸田高校

  • 小坂井高校

は今年も 非常に安定しています。

一方で

  • 刈谷北高校

  • 豊橋東高校

高倍率です。

② 刈谷北は「落ち着いたが依然要注意」

昨年度 3.0倍という突出した倍率だった刈谷北高校は、
今年 2.2倍まで下がりました。

ただし、

  • 中堅校としては依然高倍率

  • 「推薦=通る」と考えるのは危険

という位置づけは変わりません。

③ 豊橋東高校の急上昇が最大トピック

豊橋東高校は、

  • 令和7年度:1.6倍

  • 令和8年度:2.3倍

と、一気に難化しました。

これは、

  • トップ校回避層の流入

  • 地域内人気の集中

が強く影響した結果と考えられます。

④ まとめ(中堅校・今年の結論)

  • 中堅校推薦は 学校ごとの差が非常に大きい

  • 昨年度より 倍率の振れ幅が拡大

  • データを見ずに出す推薦は危険

  • 「この学校なら出していいか」個別判断が必須

令和8年度 専門学科・推薦選抜データ一覧(倍率算出)

※倍率=志願者数 ÷ 合格者数(小数第2位四捨五入)

学校・学科志願者数合格者数令和8年度倍率
岡崎商業(商業)1511511.0倍
豊橋工科(ロボット・機械・電気)1321001.3倍
豊橋工科(都市・建築・都市工学)25251.0倍
豊橋商業(商業)2231201.9倍
豊陵(衛生看護)15151.0倍
豊陵(福祉)111.0倍
岡崎東(総合系)1401201.2倍
岡崎工科(機械・機械デザイン・電気)69681.0倍
岡崎工科(都市工学)21201.1倍
岡崎工科(環境・情報デザイン)23231.0倍
刈谷北(国際)32162.0倍
三谷水産(海洋科学)28201.4倍
三谷水産(情報通信)13131.0倍
三谷水産(海洋資源)47192.5倍
三谷水産(水産食品)16161.0倍
蒲郡高校(総合)1001001.0倍

 

② 令和7年度との比較(主なポイント)

ほぼ「1.0倍」を維持している学科

  • 岡崎商業

  • 豊陵(看護・福祉)

  • 岡崎工科(多くの学科)

  • 三谷水産(情報通信・水産食品)

  • 蒲郡高校(総合)

👉 「出せば通る推薦」状態が今年も継続

倍率が上昇した学科

  • 豊橋商業:1.5倍 → 1.9倍

  • 三谷水産・海洋資源:1.9倍 → 2.5倍

  • 豊橋工科(ロボット・機械・電気):1.1倍 → 1.3倍

👉 地域人気・進路実績・専門性の高さが評価され、
専門学科でも“競争型”に移行している分野が出てきています。

高倍率が続く学科

  • 刈谷北(国際):2.1倍 → 2.0倍

👉 昨年度に続き、
専門学科の中では明確な難関枠

③ 分析・考察(令和8年度 専門学科の特徴)

① 専門学科全体は「安定」

全体としては、

  • 1.0〜1.2倍が中心

  • 定員割れ・全員合格に近い学科が多数

という、
推薦選抜が非常に通りやすい構造は変わっていません。

② ただし「人気分野」は別

一方で、

  • 商業(豊橋商業)

  • 国際系(刈谷北)

  • 海洋資源(三谷水産)

といった分野では、

専門学科でも2倍前後〜2倍超

となり、
「専門だから安全」とは言えない状況です。

③ 令和8年度の決定的なポイント

  • 専門学科は
    「安全校」と「勝負校」の差が非常に大きい

  • 同じ専門学科でも
    学校・学科名で難易度が激変

👉 名前だけで判断する推薦は危険
👉 必ず“学科別の数字”を見る必要あり

④ まとめ(専門学科・今年の結論)

  • 専門学科推薦は全体としては安定

  • ただし一部学科は完全に競争入試

  • 昨年度より「差」がさらに拡大

  • 専門学科こそデータ確認が必須

 

令和8年度 推薦入試を振り返って(総まとめ)

令和8年度の推薦入試全体を通して、
今年の入試の特徴はとてもはっきりしていました。

それは、
「推薦入試は一律ではなく、学校・学科ごとの差がこれまで以上に大きくなった」
という点です。

トップ校では、今年も推薦の倍率は高く、
2倍前後、あるいはそれ以上の水準となりました。
推薦を狙う受験生は一定数いますが、
「推薦だから合格しやすい」という状況ではなく、
あくまで限られた枠を争う選抜であることに変わりはありません。

一方で中堅校を見ると、
ほぼ全員が合格する学校がある一方、
2倍を超える倍率になる学校もあり、
同じ中堅校という括りの中でも難易度の差が大きく広がりました
「中堅校だから安心」「例年通り出せば通る」という考え方は、
今年は特に通用しなかったと言えるでしょう。

専門学科については、
全体としては1.0倍前後の学科が多く、
推薦で通りやすい学科が多いのも事実です。
しかしその中でも、
商業・国際・海洋資源など、特色や人気の高い分野では、
2倍前後、あるいはそれ以上の倍率となり、
専門学科であっても競争がはっきり生まれている学科が見られました。

これらを総合すると、
令和8年度の推薦入試は、

「出せば通る推薦」と「しっかり勝負になる推薦」が明確に分かれた年
だったと言えます。

大切なのは、
「この高校だから」「この学科だから大丈夫」と考えるのではなく、
実際の数字を見て、自分の立ち位置を冷静に判断することです。

また、今年のデータから改めて分かるのは、
推薦入試はあくまで受験戦略の一部であり、
合否を最終的に左右するのは、
やはり一般選抜に向けた学力の積み重ねだということです。

推薦の結果にかかわらず、
ここから先の学習を止めてしまうことが、
最も大きなリスクになります。

推薦はチャンスの一つ。
しかし、合格への本道は、
日々の勉強を積み重ねることにあります。

令和8年度の推薦入試は、
「数字を見て判断し、地に足をつけて受験に向き合えるかどうか」
が問われた入試だったと言えるでしょう。

 

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守田 智司

愛知県蒲郡市にあるMANALABO代表。10代で愛知県から大阪、東京まで自転車で走破!大学中は、バックパック1つで、アメリカ1周。卒業後、アメリカ・アトランタにて「大工」を経験。帰国後15年間、大手進学塾の教室長・ブロック長として教壇に立ち、2005年独立。 大型自動二輪、小型船舶2級免許所得。釣り、ウォーキングが好き!作家は、重松清さん、音楽は、さだまさしさんが好き。「質より量より更新頻度」毎日ブログを更新しています。