【令和8年度・愛知県公立高校入試】特色選抜1697名へ拡大|塾長が考える「今、知っておくべきポイント」

はじめに|特色選抜は「特別な生徒だけの制度」ではない
愛知県教育委員会から、令和8年度(2026年度)愛知県公立高校入学者選抜に関する重要な発表がありました。
それが、特色選抜の定員が約1,697名となることです。
数字だけを見ると「一部の生徒向けの制度」と感じるかもしれませんが、私は塾長として、
この特色選抜は、これからの高校入試を考えるうえで“無視できない制度”になってきたと感じています。
今回は、
特色選抜とは何か
令和8年度の変更点
どんな生徒に向いているのか
を、できるだけ分かりやすく整理してお伝えします。
特色選抜とは?|簡単に言うと「学校の色を見る入試」
特色選抜は、2023年度から始まった入試制度です。
高校や学科の特色を生かし、
学力試験だけでは測れない力
意欲・関心・考え方
を評価することを目的としています。
対象となるのは、
専門学科
総合学科
コース制を持つ普通科
地域に根差した教育活動を行う高校
などです。
令和8年度のポイント①|実施校は76校・113学科
令和8年度は、
76校1校舎・113学科で特色選抜が実施されます。
新たに導入される学校・学科
豊田東(総合)
足助(観光)
時習館(普通)
名古屋市立向陽(国際科学)
名古屋市立桜台(ファッション文化)
一方で、
愛西工科
豊田西
碧南工科
豊橋商業
など、実施しない学校もあるため、志望校ごとの確認は必須です。
令和8年度のポイント②|定員は最大で募集人員の約20%
特色選抜の定員は、
各高校・学科の募集人員の20%程度が上限です。
例としては、
岡崎(普通)…5人(プレゼンテーション)
刈谷(普通)…10人(プレゼンテーション)
半田(普通)…5人(プレゼンテーション)
岡崎北(理数)…4人(プレゼンテーション)
小坂井(普通)…10人(作文600字)
中村(普通)…16人(基礎学力検査)
人数は多くはありませんが、
「合格のチャンスが1回増える」制度であることは間違いありません。
令和8年度のポイント③|試験内容は学校ごとに違う
特色選抜では、全校共通で面接が必須です。
それに加えて、以下のいずれか1つが課されます。
作文(400字または600字)
基礎学力検査
プレゼンテーション
実技試験(ごく一部)
特に近年増えているのが、
プレゼンテーション型の選抜です。
これは、
自分の考えを言葉で伝える力
なぜその高校に行きたいのか
が問われる試験です。
塾長として伝えたいこと|特色選抜に向いている生徒とは
特色選抜は、
「成績がトップ層の生徒だけのもの」ではありません。
✔ 得意な分野がある
✔ 将来やりたいことが少し見えている
✔ 自分の考えを話す・書くことが嫌いではない
こうした生徒にとって、
学力試験一本よりも相性が良い場合があります。
逆に、
「何も考えずに何となく受ける」
という姿勢では、なかなか結果につながりません。
今からできる準備|中学3年生・保護者の方へ
特色選抜を視野に入れるなら、
志望校の教育内容をよく知る
面接・作文・プレゼンの練習を早めに始める
「なぜこの高校か」を言葉にする
これがとても大切です。
特色選抜の出願は
令和8年1月26日〜2月2日、
試験は2月5日(場合により6日)と、
一般選抜より早く動きます。
守田 智司
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