教えるから育てるへ

こんにちは、マナラボの守田です。
未来義塾からマナラボへと塾の名前と形態を変えて、気がつけばもう3ヶ月。3月、4月、5月と、あっという間でした。
でもね、正直言って、今がすごく楽しいんです。
なんというか、毎日が面白い。
新しいことに挑戦して、自分が変わっていくのを実感できるって、本当にワクワクするんですよ。
僕自身の動きが大きく変わった理由、それは「授業をしない」という決断でした。
20年近く、小さな学習塾で僕は5教科を一人で教えてきました。
英語も理科も社会も、時には国語も。
もちろん限界はありました。
それでも、できるだけの準備をして、ICTや動画授業、電子黒板なんかも使いながら、なんとか生徒一人ひとりに向き合ってきました。
でもね、どうしても“ワンオペ”には限界がある。
もっと成績を上げたい、もっと成長させてあげたい、もっともっと一人ひとりに時間をかけたい。
でも、教えることで毎日がいっぱいだったんです。
だから今回、思い切って「授業をやめた」んです。
今は、生徒には動画授業を使ってもらっています。
教育映像作成会社のコンテンツや、教育系YouTuberの授業などを、僕が一人ひとりに合ったものを選んで提供しています。
生徒は動画を見ながらノートを取り、わからないところは止めて繰り返し学べる。
しかも、最近の教育系動画って本当に分かりやすい。
正直、僕が同じ授業をやるよりも上手だな、って思うくらいです(笑)。
その分、僕の時間が空いたんです。
その時間で何をしているかというと、
・生徒一人ひとりの学習計画を立てたり、
・テストに向けたオーダーメイドのカリキュラムを組んだり、
・LINEを通じて保護者とやり取りをしたり、
・学習の進捗や成績分析をしたり。
つまり、”教える”ことよりも、”育てる”ことに集中できるようになったんです。
教育学の観点から見ても、”主体的な学び”が育つ環境づくりが重要だと言われています。
つまり、生徒自身が「なぜ学ぶのか」「どう学ぶのか」を選び取れること。
これは動画授業のような学び方と非常に相性が良いんです。
心理学的にも、「自己効力感(self-efficacy)」を育てることが学習継続の鍵です。
自分でできた、自分で理解できた、という小さな成功体験の積み重ねが、生徒のモチベーションを強くしていきます。
僕はその「小さな成功体験」の設計者でありたいと思っています。
今の僕の仕事は、授業をすることではなく、
「この子には、今なにが必要か」を考えること。
動画授業のセレクトも、演習のタイミングも、声がけのタイミングも、全部その子のため。
成績を上げるだけじゃなく、その子の”学ぶ力”を育てること。
それが、今の僕の役割なんだなと、すごく納得しています。
マナラボに変わってから、僕は毎日が進化です。
そして何より、楽しい。
教えるだけじゃない。
“育てる”という視点で、子どもたちに関わっていくこと。
それが、これからの僕の教育のかたちです。
そして最後に、こんな言葉を贈ります。
“Education is not the filling of a pail, but the lighting of a fire.”
──教育とはバケツに水を満たすことではなく、心に火を灯すこと。
(ウィリアム・バトラー・イェイツ)
miwa – ヒカリへ / THE FIRST TAKE
「迷いながらでも、自分らしさを信じて進む勇気をくれる、“心の火”を灯す応援歌。」
泣きたい時は泣いていいよ
強がらないでいいよ
がんばる君のことを
誰よりもわかってるから
つらくたって 苦しくたって
一人じゃないんだよ
その笑顔がヒカリへ続く道になるから

守田 智司

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