梅の花と春の気配

三月に入ると、少し暖かくなったと思えば、
ふいに冬が戻る朝がある。
毎日朝歩いていると、
暖かい日と寒い日が交互に訪れる。
肌寒さを感じながら、
細い路地を歩いていて、右に曲がると、
その先でぱっと視界が広がった。
そこには梅の木が広がっていた。
八本ばかりの木が連なり、白い花が静かに濡れている。
雨上がりの空の下、
花びらの端にはまだ小さな雫が残っていた。
私はそこで足を止め、
じっと梅の花を見ていた。
まだ寒い朝なのに、雫がゆっくり落ちるたび、
春がすぐそこまで来ているように思えた。
Plum blossoms are starting to bloom all at once in Gamagori, and it really feels like spring is near.
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守田 智司
愛知県蒲郡市にあるMANALABO代表。10代で愛知県から大阪、東京まで自転車で走破!大学中は、バックパック1つで、アメリカ1周。卒業後、アメリカ・アトランタにて「大工」を経験。帰国後15年間、大手進学塾の教室長・ブロック長として教壇に立ち、2005年独立。 大型自動二輪、小型船舶2級免許所得。釣り、ウォーキングが好き!作家は、重松清さん、音楽は、さだまさしさんが好き。「質より量より更新頻度」毎日ブログを更新しています。

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