楽笑「地域の担い手づくりシンポジウム7」と「じばカフェ」と「地域共生社会」
昭和39年に蒲郡市三谷町に生まれた私にとって、少年時代は、高度経済成長期真っ只中。
「貧乏」という言葉が日常の生活の両隣りに座っていて、例えば保育園、小学校は兄貴のお古の学生服を着て登校するのが当たり前。
でも、周りの友だちも皆同じだったから、ひもじさを感じることはあっても、寂しさを感じることはなかった。
隣近所も仲が良かった。「向こう三軒両隣」なんていって、自分の家の向かい側の3軒と左右の2軒の家は、まるで親戚のようなお付き合いをしていた。
みそや醬油が無いから隣に駆け込み分けてもらったり、子供をちょっとあずかってくれと頼まれれば快く自分の子供と同じようにかわいがるといった風景が至る所であった。
50年前の日本は、地域や家族同士の助け合いなど、地域・家庭・職場といった生活の様々な場面において、支え合いの機能が存在していたと思う。
しかし、今はどうだろう?
高齢化や人口減少が進み、多くの地域で経済の担い手の減少を招き、それを背景に、耕作放棄地や、空き家、商店街の空き店舗など、様々な課題が山積みとなっている。
また、少子化の原因となっている晩婚化や未婚化、
高齢者の介護を高齢者が行う老老介護だったり老人認知症、
高齢化や単身世帯の増加、地元小売業の廃業、既存商店街の衰退等により、 この蒲郡でも高齢者等を中心に食料品の購入や飲食に不便や苦労を感じる方が多いそうだ。
地域・家庭・職場という生活領域での支え合いの基盤が弱まってきている。
いわゆる暮らしにおける人と人とのつながりが脆弱化しているわけだ。
今年、年行司のお役をさせて貰っている。
正直、コロナ禍での祭りを運営、実行することは、本当に課題が多く、忙しいこと極まり無い。
しかし、お囃子の音や山車が街を練り歩く時、子供達から笑顔が戻り、大人たちから活気が戻る景色を何度も目のあたりにしてきた。
新たに人と人とのつながりを再構築することで、
地域社会全体を支え、困難に直面した場合でも、誰もが役割を持ち、お互いが配慮し存在を認め合う存在になることができるのではないだろうか?
「地域共生社会」という言葉がある。
今こそ、もう一度この「地域共生社会」を見直す時ではないだろうか?
地域の担い手づくりシンポジウム7開催
社会福祉法人 楽笑さんが主宰するシンポジウム
「地域の担い手づくりシンポジウム7」が10月2日に開催される
参加して、いろいろ学べたらと思っているし、
他人事としてとらえるのではなく、
社会構造の変化や人々の暮らしの変化を踏まえたうえで、
自分は何ができるか?を考えるきっかけになればと思う。
昨日、楽笑さんのじばカェに行ってきました。
障がいのある方が作る、素朴な味のパン!
美味しかったです。
〒443-0021 愛知県蒲郡市三谷町須田10番地68
TEL/FAX : 0533-69-1169
守田 智司
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