「先生、受験は個人戦だよね。」
高校生達は、1学期期末テストの後半ですね。
未来義塾では、27日(日)と26日(土)の両日期末テスト勉強会を実施。
大学生講師達にも来てもらい、テスト勉強に取り組む高校生達の質問に答えてもらっていました。
高校生諸君、あと少しですねガンバレ!
さて、昨日の自習室のことです。
いつもより早い夕方4時30分ぐらいに、中3生のA君が自習室で勉強するために来ました。
私は日曜日に中学最後の市内大会があったので、結果がどうだったか?
A君に聞いてみました。
すると悔しくて熱いものが込み上げてくるのか、顔を赤めながら、
でもどこかぐっとこらえる表情で・・・
「1勝2敗」でした。
と少し唇を震わせながら答えてくれました。
その表情から、悔しかったんだなと思い、
少しでも彼の悔しさを汲んであげれたら、そんな想いで最後の試合の物語を聞かせて貰いました。
A君は重い口をゆっくり開いて・・・
2年生から上手い子が部活に入ってきて、スタメンを取ることができなくて、でもあきらめなくて、どこのポジションでもいいから試合に出たいと思い、毎日素振りを続けたこと
最期の大会の試合でベンチから応援することしかできなかったこと
それが、悔しくて、悔しくて・・・
彼の話を聞きながら、私はY君が悔しさをグッとこらえ、一人きりで自分と向き合ったんだと思いました。
そして、彼はこうも続けくれました。
先生、受験は個人戦だよね。
僕は、試合(受験)に参加できるよね。
こんな悔しい想いを二度としないために・・・
自分の行きたい高校に行けるかは、これからの7ヶ月で決まるんだよね。
だからこうやって自習室に来て、1日1日を大切に過ごします。
多分、最後の最後の試合で選ばれなかった自分を見つめ、ベンチから試合で活躍する仲間を見つめ、その日までの道のりかを彼振り返っていたんだと思うんです。
彼のように、悔しさと共に自分を見つめることは、弱い自分を受け入れ、明日からの自分を鼓舞するための糧になるんじゃないでしょうか。
「勉強しなさい」と命令されて行動している子供は、受験では失敗しやすいものです。
脆いとでもいうのか、自分の意志がそこに無いからです。
でも失敗から学べる人は、悔しさから成長できる人です。
さぁ、A君、部活のリベンジは、受験で!
共に頑張ろう。
守田 智司
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