子供の話を聞く
おはようございます。未来義塾の守田です。かなりせわしい毎日を年末に向かって過ごしていますが、だからこそ、自分自身意識したいと思っているのが「聞く」という動作。
神様は二つの耳と1つの口しかつくらなかった。
口より耳の方が多いのだから、話すことよりも2倍の量を聞かなければならない。
静かに相手の語る言葉に耳を傾けてから、自分の伝えたいことを話す心のゆとりこそがお互いの関係をよりよくするのだろう。
特に、子供と向き合う時には、子供の話をよく聞くことが重要だと思う。
子供は、自分の話をしっかりと聞いてくれたと感じれると認めてもらえた、受け止めてもらえたと思い、嬉しくなります。
これは、大人も一緒。
つまり、大人との会話を充分楽しめた子供は、精神的に満たされ、やる気が出るというわけです。
親とか、先生は我が子の成長を望むあまり、ついつい力んでしまいます。
褒めたり、叱ったり、注意したり、聞くことよりも話しかけることが多くなる。
話すことが多いといことは、「私が」「私が」と自分が前に出すぎてしまい相手の心の蓋に栓をさせてしまうことになる。
実は熱心な指導というのは、手をかけることではなく、まずは、相手の話をよく聞くこと。
そのうえで、共感することが大切。
カタルシス効果
人気の美容師って、カットスキルはもちろんのこと、カットしている最中のお客さんの話を聞くスキルが高いんですよね。
いわゆる聞き上手な美容師。
「カタルシス効果」って知っています?
心理学テクニックで、顧客の中の不満・話したいことを一通り話させて満足感を与える、というテクニック。
人気の美容師は、そのお客がどんなライフスタイルなのか?好み?などを興味を持ちながら聞き、相手を知ろうとすることが自然にできる。
このテクニックが上質なんです。
これだけでも「聞く」という動作がいかに大切なのか?ということがわかると思います。
聞く前に自分の心のコンディションが大切
あと、聞く時に大切なのが自分の心のコンディション。
私は、生徒が来る授業開始1時間前になると、仕事は極力何もしないようにします。
心にゆとりが無いと、生徒の話を聞くことも会話も何もできないからです。
忙しいとは、心を亡くすことに他ならない。
心を亡くしてしまうと、心にゆとりがない分「聞く」ということが疎かになります。
そういった意味でも一度手を休め、全てを後回しにしてでも、ここぞという時は、子供の話を聞くという時間とゆとりを持ちたいものです。
(PS)
少し、蛇足ですが仕事が終わり家に帰る時に、玄関の前で5分ぐらい深呼吸したから「ただいま~」といって家に入る時があります。もちろん、毎日というわけではないんですが、仕事でもやもやしたり、しんどい時、それを家の中に持ち込みたくない時ってあるんですよ。でも、たった5分深呼吸するだけで自分をリセットすることがけっこうできるんですよね。私と同じようなことをするお父さんってけっこういるんじゃないかな。
守田 智司
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